耳をすまして目をみはれ

子育て中の一般市民が、児童虐待事件などについて思ったことを書きます。あくまで個人の見解です。

150件と云うなら

 2歳女児衰弱死から1週間 不足している児童福祉司4年かけて増員 札幌市が方針示す
今月5日、札幌市中央区の池田詩梨ちゃん2歳が栄養不足により衰弱死し、母親の池田莉菜容疑者21歳と交際相手の藤原一弥容疑者24歳が傷害の疑いで逮捕されました。詩梨ちゃんが死亡した3週間前、児童相談所は警察から面会に同行するよう求められましたが、人手不足を理由に同行しませんでした。国の基準では、児童相談所の職員を人口4万人につき1人配置することになっていました。しかし、東京・目黒区の虐待事件をきっかけに3万人に1人に変更されたため、札幌市は12日の会見で、今後さらに26人増やす方針を示しました。「4年間の猶予があるので、その間にゆるやかに(増やしていく)」(札幌市児童相談所・高橋誠所長)内訳は児童福祉司12人、里親制度の担当者など14人です。専門性が必要なためすぐに補充できず、ある程度、時間がかかるということです。                             6/12(水) 18:34配信 北海道放送(株)

 

この児童相談所では職員が一人あたり150件を担当しており、それが今回の事件でも十分な対応が出来ない一因となったように所長らは話しています。

 

それが本当に理由になるのかは分からないのですが、国の基準を守っていると職員の抱えるケースが多すぎて業務を正常にまわせない、という状況にあった、分かっていたのに、それを国や県などに訴えたりはしない。

幼い命が奪われるまで。

とは云えそう簡単に職員を増やしてという要望は通らない、としても後からそんな数字、「150件」を出すぐらいならその前に何か行動するべきではなかったのかと感じました。(※行動を起こしていたらすみません…。)

 

児童相談所には福祉や心理の専門職員よりも行政職の職員の方が多いとして(マイイメージ児相)。

専門職ではない自治体職員はこの人員で子供の命を守ることが無理と分かっていても、これはすごく大変な仕事だと感じていても、自分が在籍する数年をしのいでしまえば次の部署に移ることが出来るので黙って耐えしのぐのでしょうか。

あれこれ声を上げたり、体制を変えようと動く方が職員にとっては面倒なんだろうなあと思います。それはそうですよね。自分もその立場であればきっとそうなる。

 

人が足りないならば…他機関と連携すると出来る事も増えると思うのですが、そういう事にもあまり積極的ではないというイメージがあります。

今回事件が起こった札幌の児童相談所でも警察へ通報があった際、夜間対応を委託している機関があったけれども、職員が現場に到着するまで1時間かかるので警察への同行を要請しなかった、という経過があるようです。(何だかすごく謎の理由です。近場しか対応しないということ?頼むのもまた面倒なのだろうか?)

 

 

あらためて考えてみると自治体職員がメイン(※マイイメージ)の児童相談所が様々なニーズに応えていくのは難しいのだと気づかされます。

相手は子供から子育てに悩む親から殺人犯まで、色々な人を相手にする仕事なんですよね。

 

※この記事は自分のイメージで語っている部分が多く、事実とは異なるかとも思います。そして児童相談所も実情は様々に違いない。