耳をすまして目をみはれ

子育て中の一般市民が、児童虐待事件などについて思ったことを書きます。あくまで個人の見解です。

栗原勇一郎被告の裁判について2

初公判。あれだけ物的な証拠や妻の証言があるので、その点では言い逃れ出来ないのではと思っていましたが、堂々と言い逃れようとしているのに驚きました。特に死因に関わる部分ではかなり自分の関与を否定しているような印象でした。

 

腕を引いて上体を持ち上げたが床に叩きつけたりしていない怪我を負ったかは知らない、とか娘が「撮れ」と挑発したとか、暴れたので押さえたとか、頭を冷やすために数秒水をかけたら何故か分からないけれど死んでしまったとか、胃の内容物は残っておらず血中のケトン体も検出されているけれど、食事を抜くように自分は指示していない(もし食事をとっていないのであればそれは妻の独断によるものだと言いたい?)とか。

 

そんなことを平気でよく言えると思いました。

しかしそんなことを平気でよく言えるから、一連の犯行にも及ぶことが出来るのかもしれない。

(もしかしたら被告の弁護人も内心では検察側寄りであり、敢えて被告に「んなわけないだろ」というような事を言わせて裁判員の心証を害そうとしているのかとすら思える発言です。んなわけないだろとは思いますが…。)

 

被告は自分の支配欲や性欲を満たす「プレイ」にたった10歳の娘を巻き込み、快楽を追求し続けた末に殺したこの事件は、傷害致死という罪で裁いて良いのだろうか。

 

他、多くの虐待死事件に関しても同様で、傷害致死や保護責任者遺棄は何か違うと思ってしまいます。